UQmobile利用者は条件を満たしたうえでauに番号移行することで、auの利用料金を12か月間限定で月額3,850円割引することが出来ます。
その代わりauのプランは使い放題MAXシリーズにしなければなりませんが、月額維持費は3,388円なので使い放題回線としては格安です。ただ、もともとUQmobile利用者は1,000~2,000円程度の安価な維持費に魅力を感じて契約していたかと思います。
そういった背景もあるでしょうから、実際に私がUQmobile⇒au移行プログラムを適用してみて感じたメリット・デメリットを解説します。
やはり使い放題回線は残りギガ数を気にしなくてよいので快適ですし、後述するように通常のmnp契約並みの特典を受けられる可能性があるのでとてもお得です。正直私はそのお得さにビビッてその場で契約を即決しました。
UQmobile⇒au移行プログラムとは
UQmobile⇒au移行プログラムは条件さえ満たせばだれもが受けられるお得なauの契約手法です。本割引を適用すると12カ月間限定ですが月額料金から3,850円の割引を受けられます。そのうえ、auPAYカードお支払割の110円割引き併用可能なので、下表の通り使い放題MAX回線を3,278円で契約できます。まだ電波状況がその他キャリアと比較すると劣ってしまう楽天モバイルの「楽天最強プラン」と同水準の維持費ですから破格でしょう。
月額料金 | 備考 | |
基本料金 | 7,238円 | 使い放題MAX5G |
au移行プログラム割引 | -3,850円 | 12か月間有効 |
auPAYカードお支払割 | -110円 | 永年割引 |
合計 | 3,278円 | - |
もしも月間データ通信容量が3GB未満場合は更に1,650円の割引が適用されるので、最低維持費は3,278円-1,650円=1,628円まで落とすことが出来ます。ただ、3GBで1,628円だと割高感があるので、せっかくならばデータ通信容量を気にせず使い倒すことをおすすめします。
しかも、適用条件はそこまで難しくないです。というのも下記どちらかの条件を満たしたうえで、au移行後に使い放題MAX5Gシリーズで契約すればよいだけです。
条件
- UQmobile契約から365日以上経過している電話番号をauに移行する
- 契約から365日未満でも「自宅セット割」適用回線ならばau移行プログラム適用可能 ※コミコミプランは対象外
上記どちらかの条件さえ満たしていればまず適用可能ですが、気を付けなければならないのは365日未満の場合、UQmobileの「コミコミプラン」からの乗り換えは対象外なことです。おそらくコミコミプランは自宅セット割が適用できないプランだからでしょう。コミコミプラン契約者は下記条件2の対象プランで自宅セット割を適用した状態にするか、契約から365日の条件を達成するのを待つしかないでしょう。
条件2の対象プラン
- くりこしプラン+5G※(旧プランのため新規契約不可)
- トクトクプラン
- ミニミニプラン
最大のメリットは「mnpと同等の端末割引」が受けられる可能性があること
UQmobile⇒au移行プログラムは月額利用料金が大幅に削減できるだけでもすごいのですが、mnpと同等の端末割引が受けられる可能性があるのでびっくりです。実際に私はUQmobileからauに移行するのと同時にGoogle Pixel6aをmnp価格で販売してもらえました。5万円程で販売されていた端末が4,800円で入手できたので素晴らしいです。
また、量販店やauオンラインショップで提供されているmnpすると最大22,000円引きキャンペーンも下記の通り公式に「適用可能」と明言されています。
上記にはau Online Shopで対象機種の購入が適用条件になると記載ありますが、殆どの量販店でも同等のキャンペーンが開催されています。場合によっては家電の割引にも適用してもらえるので店員さんに聞いてみましょう。
UQ⇒au移行プログラム適用回線も「家族割プラス」のカウント対象!
家族にau回線利用者が居れば朗報です!UQ⇒au移行プログラムを適用した回線では12カ月間3,850円引きが適用されるため「家族割プラス」の恩恵を受けられないのですが、回線数のカウント対象になります。なので、家族で例えば1人だけau回線利用者がいたとすれば、あなたが新たにau回線を入手することになるので「2人でご加入」状態になります。よって家族のau回線の利用料金を-550円/月にすることが出来ます。
UQmobile⇒au移行プログラムを使うデメリット
UQmobile⇒au移行プログラムを使うデメリットは下記です。特段目立ったデメリットはありませんし、代替策もあるので理解したうえで毛委託すれば問題ないでしょう。
デメリット
- 割引適用できるプランは使い放題系のみ
- 割引適用は12カ月間のみなのでそれ以降は月額料金が高額になる
- auには通話パック(60分/月)が無い
- auスマートバリューや家族割プラスの割引は併用不可
割引適用できるプランは使い放題系のみ
対象プランは上記の通り、使い放題MAXシリーズのみです。「スマホミニプラン 5G/4G」は対象外なので。割引適用期間の途中でプラン変更などしてしまわないよう注意しましょう。
とはいえ、スマホミニプランは下表の通り、最小容量で割引を最大限に適用しても2,178円です。UQ⇒au移行プログラムの3GB未満の利用の場合は1,628円なので、むしろスマホミニプランの方が高維持費です。
月額料金 | 備考 | |
基本料金 | 3,465円 | データ通信量1GB未満 |
auスマートバリュー | -550円 | 永年割引 |
家族割プラス | -550円 | 家族3人契約の場合 永年割引 |
auPAYカードお支払割 | -187円 | 永年割引 |
合計 | 2,178円 | - |
割引適用は12カ月間のみなのでそれ以降は月額料金が高額になる
UQmobile⇒au移行プログラムによる月額料金の割引は12カ月間のみ有効なので、それ以降もauを継続利用する場合は下表の通常の料金体系で支払うことになります。
月額料金 | 備考 | |
基本料金 | 7,238円 | 使い放題MAX 5G |
auスマートバリュー | -1,100円 | 永年割引 |
家族割プラス | -1,100円 | 家族3人契約の場合 永年割引 |
auPAYカードお支払割 | -110円 | 永年割引 |
合計 | 4,928円 | - |
もしも月間データ通信容量が3GB未満場合は更に1,650円の割引が適用されるので、最低維持費は4,978円-1,650円=3,278円まで落とすことが出来ます。
スマートバリューや家族割プラス、auPAYカードお支払割を適用できたとしても、UQmobile⇒au移行プログラムの割引適用時と比較すると維持費はおよそ1,700円UPしてしまいます。
なので、割引が切れるタイミングでUQmobileに戻すか他社に乗り換え、もしくは高維持費になることを承知の上でauで継続利用するしかありません。
auには通話パック(60分/月)が無い
auにはUQmobileの時にあった「通話パック(60分/月)」がありません。「通話パック(60分/月)」は月額550円で使えるので意外と重宝するプランです。
auに移行後は通話定額オプションを付けるとすれば下図の2種類から選択することになります。
正直両方ともちょっと高めな料金設定で、例えば同じau系列のPovo2,0ならば通話定額2相当のプランは1,650円、通話定額ライト2相当のプランは550円/月で利用できます。Povo2.0の基本料は0円なので、月々にかかる料金は通話定額オプション料金のみです。
更に、楽天モバイルなら1,078円/月の基本使用料の中で通話定額24時間無料特典が付帯しています(要Rakuten Linkアプリ経由)。おまけで3GBのデータ通信容量も手に入ります。
なので、auで通話定額オプションを付けるよりも「Povo2.0」や「楽天モバイル」とのデュアルSIM運用したほうがお得です。
うれしいことにPovo2.0も楽天モバイルも契約時に事務契約手数料がかからないので、完全に初期費用0円で新規回線を開通できます。オンラインから契約できるので検討してみてはいかがでしょうか?
こういった工夫をすることで「通話パック(60分/月)」の代替をすることは可能です。
auスマートバリューや家族割プラスの割引は併用不可
UQmobile⇒au移行プログラムを適用すると、auスマートバリューや家族割プラスの恩恵は受けられません。というのも、先に紹介した通りUQmobile⇒au移行プログラムはそれら割引を適用した場合よりも圧倒的に安いので、あえて併用不可にしているんですよね。
ですが、UQmobile⇒au移行プログラムの割引は12カ月間のみ有効なので、それ以降は通常通りauスマートバリューや家族割プラスの割引が適用されるのでご安心ください。
まとめ
UQmobile⇒au移行プログラムは非常に強力な割引内容です。条件も厳しくなく、割と誰でも適用できちゃうのではないかというレベルです。
嬉しいことにUQmobile⇒au移行プログラムはmnp扱いの特典を受けることができるので、時期によっては量販店を回れば格安で端末を入手できる可能性もあります。
デメリットも特段目立ったものは無いので、是非検討してみてはいかがでしょうか?